ほぼ毎日使用し、1日で何時間も使うことがあるキッチン。
普段からキッチンで作業をする時間が長い方の中には、「自宅のキッチンが使いづらいからそろそろ新しいものに取り替えたい」と思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、いざキッチンをリフォームしようとすると「どうやってキッチンを選べばいいのかわからない」「失敗したくないけれど、どんなどころに気を付ければいいのだろう」と悩んでしまいますよね。
そこで今回は
- キッチンのリフォームを成功させる5つのポイント
- キッチンをリフォームするときの5つの注意点
などについて紹介します。
キッチンをリフォームするときに重要なポイントや注意するべきことがわかるので、キッチンを新しくして料理を楽しみたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
キッチンのリフォームをするタイミングについて
はじめに、キッチンのリフォームをするタイミングについて解説します。
キッチン本体の寿命は、およそ20年と言われています。
20年ほど使い続けるとキッチンの傷やサビ、扉のガタつきが気になってくるため、リフォームをして新しいキッチンに取り替える方が多くなります。
また、ガスコンロや換気扇、水栓などのキッチン設備の寿命はおよそ10年なので、キッチン本体はそのまま使い、設備だけを入れ替えるといった手もあります。
なお、子供が生まれて大人用と子供用に分けてご飯を作るので、十分な作業スペースを確保したい、母親が高齢になったので、棚の中身を取り出しやすいよう手前に引き出せる収納棚が欲しいなど、生活スタイルの変化に合わせてリフォームをするのもおすすめです。
キッチンをリフォームするときの5つのポイント

次に、キッチンをリフォームするときのポイントについて解説します。
キッチンをリフォームする際に重要なポイントについてお伝えしますので、どのようにキッチンを選んでいけばいいのかわからないという方は参考にしてみてください。
1.今使っているキッチンの不便な点をまとめる
1つ目が、今自宅にあるキッチンを使用しているときに感じる、不便な点や改善したい点を書き出すことです。
カタログを見てキッチンを選ぶ前に、まずは今のキッチンが使いづらいと感じている点をまとめ、その悩みを解消できるかどうかを基準に商品を選別していきましょう。
最新のキッチンに取り替えても、きちんと悩みが解決されないとリフォームをした意味がないので、後からがっかりしないように改善したい点を洗い出しておくことをおすすめします。
また、直したい点をまとめておくと何を重視するべきかがわかりやすいため、必要のない機能を省け、リフォームにかかるコストを抑えられます。
2.予算を決める
2つ目が、キッチンのリフォームにかける予算を設定しておくことです。
ショールームに行って見学をすると、展示品が魅力的に見え、ついついグレードの高いキッチンを選んでしまったり、最新機能をオプションで付けたくなったりしてしまいます。
しかし、あれこれと欲張り過ぎてしまうとその分金額も高くなるため、まずはリフォームの予算をはじめに決めておき、予算内に収まる範囲で商品を選んでいきましょう。
なお、キッチンをリフォームするには商品の値段に加えて施工費もかかるため、リフォーム会社やショールームで施工費の相場を聞いてみてください。
3.キッチンの形を決める
3つ目が、キッチンの形を決めることです。
キッチンには一般的なI型の他、シンクとコンロが90度に曲がっているL型、壁から離れているアイランド型、左右どちらかが壁と接しているペニンシュラ型などがあります。
L型であれば作業スペースが広くなるため、食器や調理用具を置いておくのに便利で、アイランド型だとキッチンの幅が広くなり、立ち回りやすくなるといったメリットがあるので、ご自身に合うものを選んでみてください。
なお、あらかじめ台所の寸法を測っておき、キッチンが収まるかどうか確認しておきましょう。
4.デザインを選ぶ
4つ目が、キッチンのデザインを決めることです。
扉のカラーや天板によって台所の雰囲気が変わるので、カタログを見たりショールームに見学に行ったりして好みのものを選んでみてください。
扉のカラーを選ぶ際は、部屋の内装と合わせて白や木目調にする、差し色としてレッドやブルーにするなど、部屋とのコーディネートを楽しめます。
また、キッチンの天板にはステンレスや人口大理石、セラミックなどがあります。
ステンレスはスタイリッシュで、人口大理石は色合いが鮮やか、セラミックは重厚感があるなど素材によって見た目が変わるため、自分のイメージに合ったものを選んでみてください。
なお、ステンレスの天板は傷や熱に強く、セラミックは熱々のフライパンを置いても変形しにくいなど、素材によって特徴が異なるので、使いやすさも考慮して決めましょう。
5.必要な設備や機能を選ぶ
5つ目が、パンフレットやメーカーの公式ホームページを見て、必要な設備や機能を選ぶことです。
キッチン本体が決まったら、換気扇やコンロ、水栓、食洗機など、キッチンに設置する設備や機能を決めていきましょう。
ボタンを押すだけでファンとフィルターを掃除してくれる換気扇や、電気で加熱して火に直接触れる危険性がないIH、センサーが反応して自動で水が出るタッチレス水栓など、さまざまな機能を搭載した商品が販売されているので、1つずつチェックしてみてください。
ただ、高機能なものを選んだけれど、実際設置してみたらあまり使っていないといったパターンがあるため、本当に必要な機能かどうかよく検討しましょう。
キッチンのリフォームにかかる費用について
続いて、キッチンのリフォームにかかる費用についてお伝えします。
キッチンのレイアウト別の費用は下記の通りです。
- I型キッチン:50万円〜100万円
- L型キッチン:100万円〜150万円
- 対面型キッチン:100万円〜200万円
I型であればキッチンの購入費用と施工費用を抑えられますが、サイズが大きいL型や、壁付けより施工の手間がかかる対面キッチンは費用が高くなる傾向にあります。
また、キッチンの入れ替えのみであれば、I型キッチンのリフォーム費用は50万円~100万円程度ですが、キッチンの配置を変えたり、床材や壁材を張り替えたりする場合は100万円~150万円程度かかります。
キッチンをリフォームするときの5つの注意点

最後に、キッチンをリフォームするときの注意点について解説します。
キッチンのリフォームをするときに気を付ける点をお伝えしますので、せっかくリフォームをするなら失敗して後悔したくないという方はチェックしてみてください。
1.動きやすい動線になっているか
1つ目が、料理をするときのキッチンの動線を確認することです。
キッチンで料理をするときはシンク・コンロ・冷蔵庫の間を行き来しますが、それぞれの距離が短いと窮屈に感じ、距離が遠いと効率が悪くなってしまいます。
一般的にシンクとコンロの間は120cm~180cm、シンクと冷蔵庫の間は120cm~210cm、コンロと冷蔵庫の間は120cm~270cmあると良いと言われているので、リフォームをするときにはそれぞれの間隔をチェックしてみてください。
2.キッチンの高さが身長に合っているか
2つ目が、使う人の身長に合わせてキッチンの高さを決めることです。
せっかくキッチンを新しくしても、高すぎたり低すぎたりすると使い勝手が悪くなってしまいます。
キッチンの高さの目安は「身長÷2+5cm」とされているため、目安を参考に決めるのがおすすめです。
なお、普段履いているスリッパの高さも含めて計算すると、より正確な高さを割り出せます。
3.収納が足りているか
3つ目が、キッチンの収納が足りるかどうかです。
キッチンの収納が足りないと食器や調理用具を収納しきれず、食器棚までわざわざ取りに行かなくてはならないため家事導線が悪くなってしまいます。
そのため、キッチンを選ぶ際は収納力もチェックし、今使っている食器や調理用具を収められるかチェックしておきましょう。
なお、キッチンに収納棚を設置してしまうとスペースが狭くなってしまい、かえって動線が悪くなる場合もあります。
スペースを確保するには、収納が一体となったシステムキッチン内に収まる分だけを選別し、入り切らなかった分は思い切って処分をするのも手です。
4.使いやすい仕様になっているか
4つ目が、新しいキッチンに取り替えてみて日常的に使いやすいかどうかです。
キッチンのリフォームをするときに見た目にこだわり過ぎてしまい、いざ使ってみると汚れが付きやすく、落とすのにも苦労している、対面キッチンにしたら以前よりもスペースが狭くなってしまったといった失敗例もあります。
キッチンの素材を選ぶときは掃除のしやすさも考慮し、通路のスペースを十分に確保できるかどうか確認しましょう。
なお、床をやわらかいクッションフロアにすると長時間立ちっぱなしでも疲れにくいため、料理をする時間が長い方は検討してみてください。
5.キッチンのサイズが家電が収まる大きさであるか
5つ目が、今使っている家電をすべて設置できるサイズであるかどうかです。
リフォーム後も今持っている家電を使う予定であれば、設置できるスペースを確保できるかが重要です。
また、設置スペースをチェックする際は、ゴミ箱の置き場所も忘れずに考えておきましょう。
ゴミ箱の設置場所を考えておかないと、ゴミを捨てる度にゴミ箱がある場所まで移動しなければならないため、あらかじめ決めておくとよいでしょう。
ポイントをおさえて後悔のないリフォームにしよう!
今回はキッチンのリフォームについてお伝えしました。
それでは簡単にまとめます。
■キッチンをリフォームするときのポイント
- 今使っているキッチンの不便な点をまとめる
- 予算を決める
- キッチンの形を決める
- デザインを選ぶ
- 必要な機能や設備を選ぶ
キッチンをリフォームする際は今回ご紹介したポイントをおさえ、注意点にも気を付けながら進めてみてください。
後になってがっかりすることがないよう、計画的にリフォームをしていきましょう!
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