浴室をリフォームするときの5つのポイント|リフォームすべきタイミングも解説

温かい湯舟に浸かって1日の疲れを取り、のんびりリラックスできる浴室。自宅でお風呂に入る時間を大切にしている方も多いのではないでしょうか。

しかし、「もう少し浴槽が広かったらのんびりくつろげるのに・・・」「お風呂場が寒いから断熱性の高いものに替えたい」と、今使っている浴室に不満を感じてはいませんか?

そこで今回は

  • 浴室をリフォームすべき5つのタイミング
  • 浴室をリフォームするときの5つのポイント
  • 浴室のリフォームにかかる費用

などについてご紹介します。

浴室をリフォームする際に気を付けるべきポイントや、リフォームにかかる費用がわかるので、浴室のリフォームを検討している方はぜひチェックしてみてください。

目次

浴室をリフォームするメリットについて

はじめに、浴室のリフォームについて簡単に解説します。

浴室をリフォームすると、下記のようなメリットがあります。

  • 断熱性を高められる
  • 手入れが楽になる
  • 安全に使用できる
  • 省エネ効果が得られる

断熱性を高められれば寒い時期も快適に入浴を楽しめます。また、気温の低いところから温かいお湯に浸かったときに血圧が急激に上がるヒートショックの予防にもなります。

汚れや傷が付きにくい素材に変えれば掃除の手間を省け、お風呂掃除にかけていた時間を短縮できるでしょう。床を滑りにくい素材にしたり、浴槽に手すりを設置したりすると、小さいお子さんや高齢の方でも安全に入浴できます。

さらに、省エネ効果のある設備に取り替えれば、光熱費を抑えられ、月々の出費を削減できるのもメリットです。

浴室をリフォームすべき5つのタイミング

次に、浴室のリフォームをするべきタイミングについて解説します。

浴室のリフォームをするべきタイミングは下記の通りです。

  • 自宅の水回りをまとめてリフォームするとき
  • 浴室や浴槽がせまく感じたとき
  • 浴室に入っていて肌寒く感じたとき
  • 浴室や浴槽がヒビ割れているとき
  • 浴室や浴槽の汚れが気になったとき

それぞれ詳しくお伝えします。

1.自宅の水回りをまとめてリフォームするとき

浴室をリフォームするタイミングの1つ目が、キッチンやトイレなど、自宅にある水回りをまとめてリフォームするときです。

水回り設備の寿命はおよそ15年~20年と言われています。築年数が経つと浴室以外にもキッチンやトイレ、洗面など水回りの設備が老朽化してきます。

そうするとサビなどの汚れが気になったり、水漏れなどの不具合が出てきたりするため、まとめてリフォームをすることをおすすめします。

水回りを新しくすれば自宅のイメージを大きく変えられ、一度にリフォームすることで施工費を値引いてもらえる可能性もあります。

2.浴室や浴槽が狭く感じたとき

2つ目が、浴室や浴槽が狭く感じたタイミングです。

特にこのようなケースの場合は、浴室のリフォームを検討してみてください。

  • 子供が成長し、一緒にお風呂に入っていると窮屈に感じるようになってきた
  • 両親が高齢になって足腰が弱り、狭い浴槽に入りづらそうにしている


浴室を広くすれば洗い場のスペースを確保でき、浴槽を大きいサイズに変えれば子供と一緒に入浴をしてもゆとりがあり、高齢の方も出入りが楽になります。

ただ、浴室を広くする場合は建物の骨組みから作り直さなければならないため、大掛かりな工事となり、施工費用も高額になることを考慮してリフォームをするかどうか決めましょう。

3.浴室に入っていて肌寒く感じたとき

3つ目が、服を脱いで浴室に入ったときに肌寒く感じたタイミングです。

浴室の気温が低いと、温かい湯舟に浸かったときに温度差により血圧が急上昇するヒートショックを起こす危険性があります。また、せっかく湯舟に浸かって体を温めても、浴槽から出てすぐに体が冷えてしまいます。

特に築30年以上の住宅はタイル張りの壁で作られている浴室が多いため、保温性が低い場合があります。浴室や壁、天井がセットになった気密性の高いユニットバスにするか、保温性の高い材質を使ってリフォームをすることをおすすめします。

4.浴室や浴槽がヒビ割れているとき

4つ目が、浴室や浴槽にヒビが入っていることに気づいたタイミングです。

浴室や浴槽にヒビが入っている場合は、見た目が悪くなるだけでなく、水が壁の内部へ侵入したり、ヒビが入った部分に汚れが溜まってカビが繁殖したりする恐れがあります。

壁の内部に水が入ってしまうと、浴室の壁が劣化してしまいます。また、ヒビの中の汚れは取りにくいため、浴室や浴槽のヒビ割れは放置せずに修繕をしましょう。

5.浴室や浴槽の汚れが気になったとき

5つ目が、浴室や浴槽の汚れが気になったタイミングです。

洗剤を使ってゴシゴシこすっても汚れが落ちない場合や、浴槽や水栓の黒ずみが気になったときは、浴室を丸ごとリフォームすることをおすすめします。なお、排水溝からイヤなニオイを感じたときは、水を溜めておくフタの役割をする排水トラップが破損している恐れがあります。

浴室を新しくすれば汚れやニオイを気にせず快適に入浴できるため、ぜひリフォームを依頼してみてください。

浴室をリフォームするときの5つのポイント

続いて、浴室をリフォームするときのポイントについて解説します。

浴室をリフォームするときのポイントは下記の5つです。

  • 浴室の広さに合わせて浴槽のサイズを決める
  • 安全かつ快適に使える仕様にする
  • 手入れのしやすさを考慮する
  • 必要な機能を選ぶ
  • デザインを決める

それではそれぞれお伝えします。

1.浴室の広さに合わせて浴槽のサイズを決める

ポイントの1つ目が、浴室の広さに合わせて浴槽のサイズを決めることです。

ユニットバスの場合は、浴室の坪数によって浴槽の規格が決められており、例えば120cm×160cmの浴槽は1216サイズと呼ばれます。

戸建ての場合の浴室の坪数ごとの浴槽の大きさは下記の表のとおりです。

浴室の坪数浴槽のサイズ
0.75坪1216
1217
1317
1坪1616
1717
1.25坪1618
1620
1621
1.5坪1624
1618

ゆったりと使いたいからと浴槽を大きくすると、洗い場のスペースが狭くなり、体を洗うときやシャワーを浴びるときに不便になる場合があります。特に壁や床を一から作り、浴槽を後から入れる在来工法の場合は、浴槽のサイズを選ぶ際に気を付けましょう。

また、浴槽は形状によって広さや奥行きが変わるため、家族構成や使う目的に合わせて選んでみてください。浴槽の形の種類と特徴は下の表の通りです。

浴槽の形特徴
スクエア型・長方形型
・スタイリッシュな見た目
・体を支えやすいが横幅が狭い
ワイド型・曲線を描いており、幅が広く取れる
・子供と一緒に入ってもゆとりがある
・洗い場のスペースを圧迫する
リクライニング型・浴槽の長さがあり、足を伸ばして入浴できる
・一人でのんびり入浴を楽しみたい方におすすめ
ベンチ型・浴槽の底の一部が高くなっている
・腰かけて半身浴をしたり、小さい子供と入浴したりするときに便利
・座った状態から立ち上がるため、出入りしやすい

子供がいる家庭はワイド型やベンチ型、高齢の方がいる家庭はスクエア型やベンチ型がおすすめです。浴槽で横になってリラックスしたい方は、リクライニング型がぴったりでしょう。

ショールームの展示品に実際に入ってみて、使ったときの間隔を確かめてみてください。

2.安全かつ快適に使える仕様にする

ポイントの2つ目が、安全面と快適さを考慮することです。

浴室は水で濡れているため、凹凸があるものやクッション性が高い床を選んだり、手すりを設置したりして転倒を予防しましょう。また、開放感を意識して窓を大きくしたり浴室を広げたりすると、保温性が弱まり、入浴時に肌寒く感じる場合もあります。

浴室をリフォームする際は、見た目だけでなく機能性も重視しましょう。

3.手入れのしやすさを考慮する

ポイントの3つ目が、できるだけ手入れが楽な素材を選ぶことです。

浴室は湿気が多く、家の中でも特にカビが発生しやすい場所のためこまめな掃除が必要です。床や浴槽を選ぶ際にカビの原因となる汚れが付きにくいものにすると、簡単に汚れを落とせ、掃除の手間を省けます。

できるだけ家事にかける時間を短縮したい方は、床や浴槽の手入れのしやすさもチェックしましょう。

4.必要な機能を選ぶ

ポイントの4つ目が、不要な機能を付けないようにすることです。

ショールームではミストサウナ付きのものや、液晶テレビが壁に埋め込まれているもの、ジャグジー機能が付いているものなど、高機能なものがたくさん展示されています。ショールームに見学に行くとつい同じものが欲しくなってしまいますが、オプションを付けた分だけ金額が高くなります。

あらかじめリフォームの予算を決めておき、必要最低限の機能を選択しましょう。

5.デザインを決める

ポイントの5つ目が、浴室内のデザインを決めることです。

浴室の壁は全面同色にして広く見えるようにしたり、別の色を組み合わせてコントラストを楽しんだりできます。また、花柄などの模様がデザインされたものもあります。

浴槽はカラーが豊富にあり、落ち着いた色や明るい色など好みに合わせて選択できます。ショールームに行って壁と浴槽の組み合わせを展示物や模型、シュミレーションで試してみてください。

浴室のリフォームにかかる費用について

浴室のリフォームにかかる費用は、ユニットバスから新しいユニットバスにリフォームした場合は60~120万円、壁を作り浴槽を搬入する在来工法からユニットバスに替えた場合は、70~130万円ほどかかります。

なお、ハイグレードの商品やサイズの大きい浴槽を選んだ場合は、その分本体価格が高くなります。

浴室をリフォームする際は、本体価格の他に施工費も含まれるため、施工費がいくらかかるのかリフォーム会社に確認しておきましょう。

メーカーごとの浴室の特徴

ここからは、メーカーごとの浴室の特徴について解説します。

メーカーごとに特徴が異なるため、それぞれ比較して自分の希望に合うものを選んでみてください。

LIXIL

LIXILの浴室は、機能性の高さと掃除のしやすさが特徴です。

人造大理石でできた「キレイ浴槽」は水アカが付きにくく、長くきれいな状態を維持できます。「キレイサーモ」は床に足を置いたときにヒヤッとするのを防ぎ、汚れも落としやすい床材を使用しています。

「サーモバスS」の浴槽は二重構造になっており、4時間経ってもお湯の温度が2.5℃しか下がらないため、お風呂に入る時間帯がバラバラという家庭におすすめです。

また、水を流したときに排水溝内で渦を巻きながらゴミを流れ落としていく「くるりんポイ排水溝」や、汚れが付きにくく落としやすい「キレイ鏡」「キレイドア」など、掃除の手間を省く機能が充実しています。

TOTO

TOTOの浴室は、節水と省エネ効果が高いのが特徴です。

従来のシャワーと比較して約35%節水できる「コンフォートウェーブシャワー」は、空気を含んでいるため水量が少なくても他のシャワーを使ったときと同じような使い心地です。さらにシャワーにスイッチが付いている「クリックシャワー」でこまめに水を止めると、約48%もの節水効果が期待できます。

また断熱効果の高い「魔法びん浴槽」は、4時間経過してもお湯の温度の低下が2.5℃以内となるため、追い焚きをあまり使わずに済み、光熱費を抑えられます。

さらに、やわらかいクッションが入っている「ほっカラリ床」は、足を踏み入れたときに冷たさを感じないため、冬場でも快適に使えます。撥水性も高いので翌朝には水気がほぼ無くなっていて、カビの抑制につながります。

やわらかい素材のためふわっとした感触が心地よく、シャワーや小物を落としたときの音も抑えられます。

Panasonic

Panasonicの浴室の特徴は、美容機能が備わっており、スタイリッシュなデザインが特徴です。

「エステケアシャワー」は、水の中に空気を含ませるマイクロバブルが発生し、きめ細やかな気泡で皮脂汚れを浮かして落とせます。酸素を含んだ細かい粒子の泡が出る「酸素美泡湯(びほうゆ)」は、入浴後に肌のうるおいが長く続き、湯冷めしにくいメリットがあります。

また、光が線状になって浴室内を照らす「フラットラインLED照明」など、スタイリッシュな空間を演出する商品が多く用意されています。

なお、標準装備となっている「スミピカフロア」は、床の表面に小さな凹凸が付いていて、滑りにくく水気が乾きやすいのが特徴です。転倒事故を防げ、カビの繁殖を抑制できます。

タカラスタンダード

タカラスタンダードの浴室は、浴室のサイズを細かく調整でき、耐久性に優れているのが特徴です。

タカラスタンダードでは、浴室のサイズを25mmごとにオーダーメイドできる「ぴったりサイズシステムバス」を展開しています。自宅の間取りに合わせて調整できるため、無駄がなく浴室をギリギリまで広げられます。

また、浴室を一枚のフレームで支える「フレーム架台」を採用しており、震度6以上の地震にも耐えられるため、地震対策をしたい方におすすめです。

壁材には頑丈なホーローが使われており、耐久性が高く、マグネットを貼り付けて収納カゴを取り付けることもできます。汚れも付きにくいためシャワーをかけるだけで掃除が済み、湯あかが付いてもスポンジでさっとなでるだけで汚れを落とせます。

浴室のリフォームが完成するまでの流れ

最後に、浴室のリフォームが完成するまでの流れについて解説します。

浴室のリフォームを依頼してから工事が完了するまでの流れを把握しておき、実際にリフォームをしたときにどのように進めでいけばよいかイメージしてみてください。

浴室のリフォームの主な流れは下記の通りです。

  1. 浴室のリフォームを依頼する業者を探す
  2. 現場調査をしてもらう
  3. リフォームプランを提案してもらう
  4. ショールームに見学に行く
  5. 見積もりを作成してもらう
  6. 工事の契約をする
  7. 施工をしてもらう
  8. 工事完了

まずは浴室のリフォームを依頼する業者を探すところから始めます。リフォーム業者を選ぶときは、実績が豊富で丁寧に対応してくれる会社がおすすめです。業者が決まったら自宅の現地調査をしてもらい、浴室のサイズや窓の寸法などを計測します。

現地調査をして浴室の寸法を図ったら、ショールームに見学に行き、展示品を見たりスタッフに質問をしたりしましょう。ショールームは複数のメーカーを見て回り、それぞれの商品の特徴を知ったうえで選んでみてください。

ショールームを見学して商品を決めたら、リフォーム業者に見積もりを出してもらいましょう。このとき疑問に思った点は担当者に確認し、施工費がいくらかかるのかも聞いておきましょう。

契約書の内容を確認し、内容に不備がなければサインをし、工事に取り掛かります。浴室のリフォームの工期は、ユニットバスから新しいユニットバスに替える場合は2日、在来工法からユニットバスにする場合は6日が目安です。工事期間中は浴室を利用できませんので、その間入浴をする場所を決めておきましょう。

浴室のリフォームをしてバスタイムを楽しもう

今回は浴室のリフォームについてお伝えしました。

それでは簡単にまとめます。

■浴室のリフォームをするべきタイミング

  • 自宅の水回りをまとめてリフォームするとき
  • 浴室や浴槽がせまく感じたとき
  • 浴室に入っていて肌寒く感じたとき
  • 浴室や浴槽がヒビ割れているとき
  • 浴室や浴槽の汚れが気になったとき

■浴室をリフォームするときのポイント

  • 浴室の広さに合わせて浴槽のサイズを決める
  • 安全かつ快適に使える仕様にする
  • 手入れのしやすさを考慮する
  • 必要な機能を選ぶ
  • デザインを決める

浴室をリフォームする際は今回お伝えしたポイントを押さえ、今使っている浴室よりも使い勝手のよいものにしてみてください。家族構成やライフスタイル、どのような使い方をしたいかを考え、ぴったりの商品を選びましょう。

快適に入浴できて手入れが楽な浴室にし、家族全員が満足できるようリフォームを依頼してみてくださいね。

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この記事を書いた人

フリーランスのWebライターとして記事やグログの執筆代行を承っています
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